決勝選評
参加した選手たちの熱量で雨天の予報も吹き飛ばした本大会。
兵庫はアスコザパークTANBAで行われた激戦を勝ち抜き、決勝に駒を進めたのは
高槻を拠点とする学生が集って社会人リーグを普段は戦う「FC シュトルツィーレ」と、
関西だけでなく全国に名前を轟かせる「京都産業大学 ONZE A」の2チーム。
試合は序盤からお互いに先制点を奪うべく、アグレッシブに仕掛けていく展開。
スピード感が緩まることなく、先にチャンスを得たのはONZE。
前半3分、コーナーキックの好機に、蹴るのはエースの8番桑垣。
素晴らしい軌道のボールは77番福山の頭へ。
福山も素晴らしいタイミングで飛び上がり、ヘディングシュートがネットを揺らし先制点を奪取。
試合が早々に動いたものの、シュトルツィーレは顔を上げて再び攻め込む。
ONZEはボールを握ると、先制した余裕もあり、ペースをコントロールしながら試合を進める。
前半20分にはシュトルツィーレがFKのチャンスを得るものの壁に当たる。
反撃とばかりにONZEも8番桑垣がゴール前でチャンスを得るが、GK谷本の好セーブで事なきを得る。
1-0で前半を折り返し、ONZEのリードで後半へ。
後半に入ってもペースの落ちない好ゲームが展開される。
そんな中、ONZEは先ほど先制点を奪った77番福山から、8番桑垣へパスが通る。
すると桑垣がタイミング良く動き出していた56番豊島へパスを送る。
豊島はボールがバウンドした状態でGKと1対1。
落ち着いてGKを見切り、ももを使ってGKの頭を超えるループシュート。
あざ笑うかのようにボールがゴールに流れ込み、ONZEが追加点を得ることに成功。
まだまだ諦めず、むしろテンションを上げてONZEへプレッシャーをかけるシュトルツィーレだったが、
そんな勢いを殺すかのように、ONZEのカウンターが炸裂。
良い形でボールを受けたのは、今日2アシストの8番桑垣。
鋭いドリブルでDFをかわし、ゴールの左隅へシュート。GKが手を伸ばすも届かない。
試合を終わらせるような追加点。これで3-0。
最後にはシュトルツィーレが再び良いポジションでFKを得るが、
ONZEのGK新田の好セーブもあり、反撃点は上げられない。
そしてそのまま、試合は終了。
京都産業大学ONZEが、強豪としての実力を見せるつける形で優勝を飾った。
FC シュトルツィーレも好チームだったが、決勝は早い時間の失点が最後まで響いてしまった。
この後に続くチャンピオンシップでも両チームの活躍に期待!