戦評
W杯が終わり2カ月が経ち熱気が冷めない中、ここ菅平で熱戦が繰り広げられた。
今大会は降りしきる雨のなかの開催となったが、
選手達の熱気に後押しされ最終日には太陽の日差しがグランドを照らした。
決勝戦に勝ち進んだのは、東洋大学FCゆな大阪桐蔭高校OB会(以降 東洋ゆな)と日本大学法学部サッカー部(以降 日本法学部)B。
ベンチの声援を力に選ばれし選手達は、決勝のピッチに立った。
選手1人1人の勝ちたい気持ちが両チームの応援にも勢いを付ける。
最初のチャンスはと東洋ゆな、15分にゴール正面からの直接FKを28番吉田が狙うが、ゴール右上に外れる。
続く20分には、東洋ゆなの右からのシュートを、日本法学部のGK酒井がファインセーブ。
東洋ゆなが押し込むも決定機を決めれず、前半をスコアレスドローで折り返す。
後半も東洋ゆなの攻撃を日本法学部が守る時間帯が続く。
東洋ゆなは、5分、10分とミドルシュートもゴールポストとGKもセーブでゴールネットを揺らせず。
試合が動いたのは15分
ペナルティエリア外からこぼれ球を東洋ゆな61番早川が豪快に蹴りこみ先制。
守備に追われていた日本法学部も直後、カウンターで裏へ抜け出した47番石井がGKとの1対1を冷静に流し込み同点に追いつく。
両チームこれまでの疲労を隠せない。
満身創痍の決勝戦はこのままスコアレスドローで前後半を終え、PK戦へとその舞台を移す。
1人ずつが外し最後のキッカー、先行の日本法学部が外し、決めれば優勝、緊張の場面で、
東洋ゆな22番上野が冷静に右隅に決めた。
見事接戦を制した東洋大学FCゆな大阪桐蔭高校OB会が優勝を成し遂げた。
見ごたえのある試合を繰り広げてくれた両チームだが、応援団も迫力あるパフォーマンスを繰り広げてくれた。
チームが一つになって戦う姿に、強いチームワークを感じた大会となった。